白癬(水虫)

白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が皮膚に感染したものです。ジメジメしたところで感染しやすいので、足の指の間などから発生することが多いですが、手や顔などにも発生することがあります。
また、踵(かかと)がカサカサしてるだけと思っていたら、水虫だったということもあります。
どれくらい患者がいるのかというと、5人に1人は足白癬があり、また10人に1人は爪白癬という調査結果があります。
世間では足白癬は痒いものだと誤解されていることが多いですが、足白癬の人で痒がるのは10%程度です。また、足がかゆいということで皮膚科受診されても13~30%は足白癬ではないといわれています。
足白癬と紛らわしい皮膚病はいろいろあり、皮膚科専門医でもみただけでは診断はつきません。
診断するには、
皮膚を一部とって顕微鏡で見る、直接鏡検という検査をおこないます。これによって白癬菌が見つかれば白癬で、見つからなければ白癬ではありません。この検査は比較的簡単にできるのですが、病変のどこから検査材料を採取すれば良いか、どれが白癬菌でどれがそうでないかを判断できる能力が必要です。
直接鏡検がきちんとできる皮膚科専門医を受診して、診断を確かめて下さい。

<足白癬と紛らわしい皮膚病>

異汗性湿疹、掌蹠膿疱症、pitted keratolysisなどがあります。

異汗性湿疹 手のひら、足の裏、手足の指などに小さい水ぶくれが出現し、その後角層(かくそう、皮膚表面の薄皮のこと)がめくれるという症状を繰り返します。かゆみがあります。夏に多いです。
掌蹠膿疱症 ウミが溜まった膿疱と呼ばれるブツブツが手のひらや足の裏に数多くみられる病気で、周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返します。小さな水疱(すいほう、水ぶくれのこと)が生じ、次第に膿疱(のうほう、膿がたまった水ぶくれのこと)に変化します。その後、カサブタとなり、角層(かくそう、皮膚表面の薄皮のこと)がはがれます。そして、これらの皮膚症状が混じった状態になります。
pitted keratolysis 細菌感染によって足の裏や足のゆびの腹の角質が円形に溶けてなくなったものが多発し融合してくる病気です。湿っぽくなり、悪臭を放つこともあります。
これらは白癬と症状が似ていることがあります、皮膚科医でも診断が難しいことがあります。
それぞれ治療法はことなるので治療を間違えると重症化することもあります。信頼できる皮膚科専門医を受診して、診断を確かめて下さい。